SS900の電子制御燃料噴射システムは燃費向上と有害排気物質の低下を両立させている。また、消音性に優れたエンジンカバーの採用で、以前のモデルよりメカ二カルノイズが大幅にカットされている。SS900チュー二ングキット
ドゥカティパフォーマンスは、SS900用にレース用エンジンチューニングキットを用意している。このキットは、ツインのレーシングカーボンサイレンサー・燃料噴射CPU・K&Nエアフィルターで構成されている。キット装着によりパワーが約7馬力向上する。


性能

ドゥカティのスーパースポーツSS900の性能は数字だけでは語り尽くせない。心地よい加速、パワフルなブレーキング、俊敏に反応するシャーシ、そしてリニアな出力特性−この優れた性能がもたらす時代を超越して人を惹きつける走る喜びと満足感こそが、このマシンの最大の武器なのである。
ドゥカティの2シリンダーエンジンは、如何なる回転域数においても力強い反応を示してくれる。
SS900の性能を測る本当のものさしは、グリップを動かす手首に、レザースーツのバンクセンサーに、そしてライダーのハートにあるのだ。
数字で示しても驚嘆に値するもので、最高出力は7.500rpmで80馬力、最大トルクは7.000rpmで8.1 kgm、最高速度は225km/hを総重量188kg で実現している。

シャーシ

ドゥカティの技術者達がスーパースポーツに用に開発したフレームは、クラシックなトラス構造のスチールパイプ製オープンフレーム基本として、よりコンパクト化させたものである。ホイールベースの1,395mmは全ドゥカティ車中最短である。25mm径で肉厚2mmのスチール中空パイプで構成されているため、軽量かつねじれ剛性に優れ
たフレームとなり、SS900の特筆すべきメリットの一つとなっている。
キャスター角24°でトレールが100mmとなるステアリングジオメトリーは、最新のラジアルタイヤのロードホールディングと正確な反応を最大限に引き出すための設定となっている。
ドゥカティの90゜L型ツインエンジンは空油冷式‐シンプルな構造で低重心を実現し、スーパースポーツのフレームがもたらす素直なハンドリングに貢献している。
スイングアームは洗練されたアルミニウム製で、ショーワ製のガス封入式アジャスタプルショックアブソーバーと組合わされる。
フロントもショーワ製の倒立フォークでφ43mmのフルアジャスタブル。ホイールスピンドルはφ25mmでフロント廻りの剛性を高め、より正確なステアリングレスポンスをもたらしている。