ハンドルバー高を12mm高めた上、厚みを抑えたネオプレーン製の燃料タンクプロテクター採用でライディングポジション改良。プレキシガラススクリーン形状を見直しウィンドプロテクションを改善。 ブレンボ製PSC12クラッチマスターシリンダーでレバー操作力を低減。
●シャーシ:
  ショーワ製φ43mmアジャスタブル倒立フロントフォーク、同じくショーワ製アジャスタプルリアショックアブソーバーを採用。スイングアームはアルミニウム製。タイヤサイズは120/70-17と170/60-17。
●セーフティ:
  新型インナーロー夕ーを採用したブレンボ製φ320mmフロントダブルディスクブレーキ(748同等)。ブレンボ製P4 30-34のフロント4ピストンキャリパー+ラジアルテクノロジーを応用したPSC16マスターシリンダー。ステンレスメッシュホースのブレーキライン。オートリターンが廃止されたロック式サイドスタンド(アンチエンジンスタート機能)。SS900の2000年モデルは、フルフェアリングとハーフフェアリングの両バージョンとも、ガンメタルグレイのフレームにとレッドもしくはイエローという新たなカラーコンビネーションになっている。
ハイレベルな完成度と厳選されたパーツには、バランスとデザインの洗練性、そして根底に横たわる独自の哲学を重んじる厳しいユーザー遠の期待に完全に応えるモーターサイクルを生みださんとする、妥協を許さぬドゥカティの姿勢が表れている。
SS900は、スポーツバイクとしての要素が強いように思われるが、オールマイティな用途の広さにおいても市場トップレベルのモーターサイクルなのである。

TECHNICAL FEATURES
エンジン
スーパースポーツSS900には2バルブデスモドロミックのシングルオーバーヘッドカムシャフトと電子制御燃料噴射システムの組合せのエンジンが採用されている。最先端の技術により精密な燃料噴射マッププログラミングが可能になり、エンジン出力特性が改善されている。その結果パワーカーブはより滑らかな曲線を描き、低回転域からトップエンドまでよどみの無いパワーを発揮している。2シリンダー2バルブのデスモドロミックエンジンは空油冷式である。 数多いメリットを持つこのシステムの特筆すべき点は、エンジンの作動温度がよりコンスタントに保たれるという点である。オイルの流量を増大させ、シリンダーヘッドの最も重要な部分の潤滑すると同時に冷却をも行えるようになったためである。さらにオイルジェットがピストンの下側からオイルを噴射しピストンクラウン部を冷却する。
高効率のオイルクーラーを含むクーリングシステムにより、高負荷で長時間走行しても安定したパワー出力が得られ、エンジンの信頼性が大幅に向上した。