SUPERSPORT

SS900は初めて大型スポーツバイクに挑戦するライダーにとっても乗り易く扱い易いモデルである。 しかし、トップクラスのオールラウンドな性能と文句なしの満足感を約束してくれるのは、バランス性に優れたフレームに支えられた強大なパワーなのである。
1988年にスタートした現行世代のスーパースポーツシリーズの開発は、ドゥカティにとって有意義なステップであつた。そして2000年モデルもまた技術・性能の向上を目指し、さらなる改良が加えられている。絶えず前進へ向かうこの姿勢は、ドゥカティにとって忘れることのできない1972年の春以来揺らいだことはない。
スーパースポーツはドゥカティのスピリットを象徴するモデルであり、その伝説は現代のモーターサイクルレーシングシーンに深く根を下ろしている。 スーパースポーツの原点は第1回イモラ200マイルレースで、スマートとスパジャーリのドゥカティ75OSが勝利を掴んだ1972年に遡る。この勝利をきっかけに750スーパースポーツが生み出され、その他には真似のできない走りでスーパースポーツシリーズを伝説的な存在にしたのである。そしてそれ以来スーパースポーツモデルはエンジニアリングと性能の両面でコンスタントかつ大胆な進化を繰り返してきたのである。750ccから1000ccのエンジンを積んだ過去のSSモデルは、モーターサイクルファン達のハートの中で特別な位置を占めている。コンパクトかつシンプルな構成でコントローラブルなビッググパワー・スーパースポーツシリーズはライダーの意のままにできる懐の深さと従順さを極めたスポーツバイクとして名声を欲しいままにした。
ピエール・テルブランチのデザインによるボディは、革新的なスタイルとコンパクトなサイズ、そして優れたエアロダイナミクスを兼ね備え、純粋にスポ一ツに徹するバイクであることを改めて強調している。 しかし同時に、気軽さと楽しさ、使いやすさも特徴とし、様々に変化する走行条件に柔軟に対応する。そしてそれに伝統的なモーターサイクリングのクオリティが加えられたユ二一クなバイクとして完成している。
SS900の2000年モデルはフルフェアリングとハーフフェアリングの2バージョンが用意されている。その改良点は下記の通りである。
●スタイリング:
  グラフィックス変更:フェアリング上にシリンダー容量である『900』・燃料タンク上に『DUCATI ‐SUPERSPORT』のロゴ・ヘッドライト下に『DUCATI』のロゴ入りプレート。 新意匠スチールインナーローターディスクブレーキ。2層プロテクティブコーティング加工を施したフェアリング。ブレンボ製3本中空スポークホイール。レーシングガンメタルグレイのフレーム。
●エルゴノミクスとコンフォート: