プレンボ製ホイールは高剛性の軽量アロイ製でばね下重量を合計1kg削減している。これは、ラフな路面でのコーナーリングでおけるマシン全体のダイナミックな反応につながる重大な要素となっている。
タイヤはメッツラー(MEZ3)またはミシュラン(TX)の高性能ラジアルタイヤを標準装備している。他の2000年モデルに同じく、スーパースポーツも新式のサイドスタンドを装備。オートリターンを廃したロック付で、エンジン誤始動を防止するセンサーも搭載している。フロントのφ320mmブレンボ製ブレーキディスクはセミフローティングタイプで、新設計のアルミニウムインナーローターを採用したダプルディスク。これは、ハイテックな高性能マシン・1999年モデルの748シリーズのものと同じである。キャリパーは、お馴染みブレンボ製P4
30‐34ユニットで、これをレース用のラジアルマスターシリンダーのテクノロジーを応用したPSC16マスターシリンダーが統御する。ブレーキラインは、ステンレスメッシュタイプのホースを採用している。
2000年モデルのスーパースポーツの開発において、ドゥカティの設計者達はライダーとマシンの関係を人間工学的見地より綿密に分析した。その目的は、マシンの多用途性と、あらゆるコンディションで走りを楽しめる要素を拡大することであった。薄型のネオプレン製タンクプロテクーが新開発され、燃料タンク後部はよりスリムになり、両脚ヘのフィット感が改善された。 また、ライダーのポジションも、以前のモデルより前方となった。さらにハンドルバーを12mm上昇させたため、よりアップライトなライディングポジションが実現。スポーツ性を失うことなく、より自然かつ快適な姿勢で走りを楽しむことが可能になった。フェアリングのプレキシガラス製スクリーンも見直され、よりしっかりとライダーを包み込む形になっている。悪天候や高速走行時の風圧に対してプロテクションが向上している。
また、新型のブレンボ製PSC12油圧式クラッチマスターシリンダーを採用。以前のPSC13よりもレバー操作力が軽減されている。