そしてもちろん、Ducati Desmo Twinの特徴であるエクゾーストの脈動はMH900eに“標準装備"されている。
このドゥカティデスモツインを包み込むのは、伝説的なDucatiトラスフレームである。クロモリスチールパイプで組み上げられ赤くペイントされたフレームは、"キング・オプ・ザーカープ"と称される
ドゥカティのフラッグシップである996スーパーバイクのものと同等のスペックを誇っている。この優れたフレームには、ユニークなチュープラー構造のエンジンに直接ピボットされる片持ちスイングアームが組合される。多くの人々が、このスイングアームを美術品であるとコメントしている。
トラスフレームとスイングアームのコンビネーションは、バイクに軽量で軽快なイメージを与えている。
完成度をさらに高めているのは、曲線美に富んだボディによるものである。スタイリングのヒントはボローニャのドゥカティミュージアムに展示されているオリジナルのN0.12 Ducati 900、マイクーヘイルウッドが1978年にマン島TTで優勝したバイクそのものである。シルバーでアクセントをつけレッドに塗られたMH900eは、その時代のレースパイクを思い起こさせる。細身のフ口ントフェアリングから始まり、70年代のオリジナル・ジュガ口・口ゴを描いたフューエルタンク、ソロシート、そして曲面に富み宙に浮いたようなテイルピースに流れるようにつながるラインに人々の目は釘付けとなるだろう。
いかなる角度から眺めてても、どのコンポーネントを注視しようとも、MH900エヴォルツィオーネはエレガントでクラシカルな魅力とモダンデザインとライディングパフォーマンスを感じさせるバイクである。
最後に
DUCATIはMH900エヴォルツィオーネのようなハイクを世界に送り出すことを誇りに思う。MH900eはまさにオリジナルであり、我々の目指すものは、大同小異でスタンダードなマスプ口のバイク造りからの離別である。DUCATlのみが、モーターサイクルのイコンとなり得る特別なバイクのデザインと生産を行うことができるのである。